「人に優しいバス会社」を目指して。宇和島自動車が守り続ける、地域への想いと進化する安全技術

宇和島自動車株式会社 様
- 業種
- 旅客自動車運送事業
- 事業内容
- 乗合バス・高速バス事業、貸切バス事業、自動車教習所運営
- 地域
- 愛媛県南予地区
愛媛県南予地方を中心に、長年「地域の足」として親しまれている宇和島自動車株式会社様。
路線バス98台、貸切バス29台を擁し、地域の暮らしに深く根ざした事業を展開しています。
同社が今直面しているのは、少子高齢化に伴う利用者減少と深刻な運転士不足により、路線維持が極めて困難となる地方交通特有の課題です。
こうした中、同社はクラリオンの最新システム「オートガイドシステム(CA-9000/CK-5000)」を導入し、伝統的なおもてなしと最新技術の融合による「安全・安心」の強化に乗り出しました。
今回のインタビューでは、「地域のお客様への想い」と、同社が描く次世代のバス運行のあり方について、業務部 整備課課長 佐々木 寛 様に詳しくお話を伺いました。
宇和島自動車株式会社 業務部 整備課課長 佐々木 寛 様
地域に寄り添う、宇和島自動車のアイデンティティ
宇和島自動車の特徴は、単なる移動手段を超えた地域との深い結びつきにあります。
例えば、「出合(であい)」や「嵐(あらし)」といった特徴的な名前のバス停があり、それらをモチーフにしたキーホルダーはお客様への共感を呼び、売り切れるほどの人気でした。
現在、バス事業は愛媛県内の南予地域を中心に、北は松山市、南は高知県の宿毛市まで展開しており、愛媛県と高知県を結ぶ重要な公共交通機関の一つとして重用されています。また地域密着型の自動車教習所の運営も行っており、地域の交通安全意識の向上にも貢献しています。

「安全」への切実な課題
かつて当社は、法令が現在ほど厳しくなかったこともあり、安全対策として前方カメラのみの簡易的なドライブレコーダーを採用していました。
近年、高齢のお客様が増えてきたことに伴い、車内でのトラブルや事故が急速に増加してきたため、何かが起きた際に客観的な事実を確認できる手段と体制を整える必要がありました。
現場では短時間での事実確認と確実な安全確保の両立が求められる一方、確認手段の選択においては機能のみならず、導入コストやランニングコストについて慎重な検討が必要でした。
未来を見据えた選択。継続性と拡張性の両立
システムの刷新にあたり、クラリオンの「オートガイドシステム(CA-9000/CK-5000)」を選んだ決め手は、長年培ってきたクラリオンへの信頼と将来の拡張性への期待でした。
特に旧モデル(CA-2000シリーズ)からの更新時に、専用の「変換ケーブル」が用意されていたことで、既存の配線を活かしてスムーズに移行できた点は、コストと手間の両面で大きな助けとなりました。
また、新しいオートガイドシステムは快適なスクロール操作が可能なタッチパネルを搭載しており、現場の乗務員からも「非常に使いやすい」と評価されています。
今後は、現場の状況を迅速に把握できるクラリオンの車両管理システム「SAFE-DR」の導入や、GPSを活用した自動案内システムと乗降カウンターとの連携をさらに進め、運転士がより運転に集中できる環境を整えていきたいと考えています。

「人に優しい」へのこだわり。肉声案内と現金決済の維持
当社の取り組みの根底には、常に「人に優しいバス会社」でありたいという強い想いがあります。
そのこだわりは、案内放送の「声」にも現れています。合成音声が普及する中でも、当社は「肉声」データの使用にもこだわっています。これは地方特有の地名のイントネーション(例:「出合」の読み方)にお客様が違和感を抱かないように配慮したもので、実際にお客様から寄せられたアンケートの声に応えた形でもあります。
また、料金支払いのキャッシュレス化の波に安易に乗るのではなく、高齢者の利便性を第一に考え、新紙幣や新硬貨への全車対応をいち早く実施しました。
当社はデジタル技術を活用しながらも、地域のお客様が最も使いやすい形を今後も模索し続けていきます。

インタビューを通じて
今回の取材を通じて、宇和島自動車様が抱く「地域への深い愛着」を強く感じました。
最新のドライブレコーダー映像を活用して年数回の安全運転講習を徹底し、実際の映像を見ながら議論を行うなど、安全への投資と教育に一切の妥協はありません。
一方で高齢者への配慮から現金決済も大切にし、デジタル合成音声だけではなく温かみのある肉声案内を守り続ける姿勢は、地域の文化を大切にする「人に優しい」という理念を体現しています。
今後はAIカメラによる車内事故防止や、外国人観光客向け対策などの次世代技術への関心も示されており、技術による確かな安全が提供できるよう、クラリオンは引き続きサポートしてまいります。
宇和島自動車株式会社様ホームページはこちら
Solution Products /解決製品






