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音楽プロデューサー織田哲郎さんにハイレゾ音源でFull Digital Soundを体験してもらいました

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日本の作曲家別シングル売上ランキングで第3位という、 稀代のヒットメーカーであり、自身もシンガソングライター として活躍する織田哲郎さん。 ミュージシャンの中でも特に音にこだわりを持つ織田さんが、 Webメディア「otoCoto(オトコト)」にて公開中の動画番組 『織田哲郎、ハイレゾはじめます。』で、相川七瀬さんなど 様々な方とのハイレゾについて語る対談が配信されています。 クラリオンは第三回「織田哲郎、車でのハイレゾ体験」に全面協力!

音のプロに実際に体験してもらった感想とは?ここでは、クラリオンFull Digital Soundでのハイレゾ試聴体験の模様をお届けします。 (本稿は電子書籍『なぜ、織田哲郎はハイレゾを始めるのか?』からの抜粋です。)

織田哲郎、ハイレゾとの関わり

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──織田さんは普段ハイレゾとどのように接していますか?
 
織田 現在、自分の作品は96kHz/24bitでレコーディングしているんですが、その状態で聴いているということは、レコーディング中はずっとハイレゾと接していますね。しかし、その音源をハイレゾとして商品化したことは今までありませんでした。
 
──プライベートで音楽を聴く際はどうでしょう?
 
織田 今、これだけハイレゾ、ハイレゾと騒がれていますが、実はプライベートでは聴いていないんです。スタジオ以外で音楽を聴くシーンというのは、俺の場合、車の中なんですよ。そういう意味では自分の車が一番のリスニングルーム。レコーディング中に曲を確認するにしても、自分が楽しんで音楽を聴くにしても車なんです。もちろん、車内でハイレゾを聴くことができたら言うことはありません。でも、ハイレゾに対応するカー・オーディオがまだまだ満足できるものがなくて、諦めているというのが現状です。
 
──では、織田さんはいちリスナーとしてはハイレゾビギナーかと思われます。そんな織田さんにリスナーとしてハイレゾを楽しんでもらうためのアドバイスをしてくれるスペシャリストの方をお呼びしました。ソニー・ミュージックスタジオのチーフエンジニア、鈴木浩二さんです。
 
織田 お久しぶりです。
 
鈴木 ご無沙汰しております。
 
──今回、織田さんの楽曲を番組用に特別にハイレゾマスタリングされたのも鈴木さんですが、そもそも織田さんはハイレゾ規格の96kHz/24bitでレコーディングされています。しかし、そのハイレゾの音源をCDのフォーマットに収める際には44kHz/16bitに変換する必要がありますね。その際にハイレゾでは聴こえていた音が聴こえなくなってしまうとよく耳にします。
 
織田 そう、大変悲しい作業なんですよ。自分は壁一面の絵を描いていたはずなのに、気が付くとずいぶんと小さなキャンバスの絵になってしまったような音になってしまう。CDにマスタリングした時にそう感じてしまうんですが、実物のCDになった際にはさらにキャンバスが小さくなったような印象を抱いてしまう。本当にがっかりの極みで、何とかならないのかなって言い続けて何十年も経ってしまいました(笑)。
 
鈴木 たしかにCDフォーマットはデータ容量が大きくなるわけではないので、そのデータを小さい場所へ閉じ込める作業がどうしても必要になります。しかし一方で、CDのマスタリングもどんどん発展もしてきていまして、なるべく変化を感じないようにフォーマットを変換していく、フォーマットに合わせたマスタリングをしているわけですが、大きいものを小さいものにするので、そういう意味ではスケールダウンの印象が拭えないところだとは思いますね。
 
織田 そう、鈴木さんをはじめとするエンジニアの方々ががんばって何とか良い形にしようってやってくれているのはすごくわかるんです。でも、やはり空気感が違うんですよね。
 
鈴木 そうですね。その空気感ではない魅力をCDで出すというのが、CDにおけるマスタリングの重要な部分なのです。
 
織田 でも、CDでも空気感を出したいです(笑)。
 
鈴木 出したいですよね、立体感とか奥行き感とか。でも、そうなるとハイレゾだと思います。
 
織田 あの縦・横・高さがあった音がどうしてこんなちっちゃい平面になってしまうんだろうと、できたばかりの段階では悲しくてCDが聴けないんですよ。半年くらい経つと、まぁこれも悪くないかとやっと聴けるようになってくる。しかし、音楽を作る者として、やはりレコーディングのあの音をリスナーの皆さんにそのまま届けたいんですよ。となると、ハイレゾしかないと思うんですが、スタジオで録音した96kHz/24bitの音源と、配信されている96kHz/24bitの音源は何か違いがあるんですか?
 
鈴木 フォーマットは同じでも、ミックスの工程が異なると違ってきますね。CDに合うようにミックスをしているのか、ハイレゾに特化してミックスしているのか、またはどっちにも合うようにミックスしている、というケースもあります。その次の工程としてマスタリング作業があるのですが、例えばCDでは単純にフォーマット変換するのではなくて、CDになった時に音楽がどう良く聴こえるかということを考えながら作業をしていきます。それはハイレゾのマスタリングも同じで、ハイレゾになった時にどういう音楽を聴いてもらいたいかをイメージしながらの音作りになる。そこが音作りのやりがいと楽しみだと思いますので、織田さんにもぜひアプローチしてもらいたいですね。もちろん、スタジオで録音した音源をそのまま何もしないでハイレゾ化するという選択肢もありますよ。
 
──お話を伺っていると音楽の特性というよりも、作り手がどう思って作るかによって大きく変わってきそうですね。
 
鈴木 はい、それがハイレゾにおける一番大事なところです。音の細かい表現と繊細さを伝えたいということでしたら、やはりハイレゾが最適。より繊細な部分、バラードであれば、囁いていたところから張るところまでの差の大きさみたいなところは、ハイレゾの方が伝わるかなという印象は持っています。そういう意味ではジャンルよりも伝える側の想いがどうであるかという方が大事かなと思いますね。
 
織田 作る側としては、何でこんなに一生懸命やっているんだろうって、たまに思うんですけどね。こんな細かいところのリバーブをちょっと増やす、ちょっと減らすとか、変わんないよとか思いつつやっている。でも、やっぱり作る時はそうやってこだわり抜いて作っているわけなので、そのニュアンスが伝わるハイレゾでぜひ聴いてほしいですね。

クラリオンFull Digital Soundを体験する

織田さんがいちばん音楽を聴く機会が多いという車。その車内でも手軽にハイレゾを楽しめるようになってきました。車でのハイレゾ環境導入をオーディオ&ビジュアル・ライターの野村ケンジさんが紹介します。

photo_TeysuroOda
織田 俺は音楽を聴く時間が一番長いのは車の中なので、車でハイレゾが聴けたらいいなと思って数年前に色々とリサーチしたら、まだ対応していない、また対応していてもまだ満足のいかない音だったんですよね。今はどうなっているんですか?


野村 はい、実は去年くらいから各メーカーがハイレゾ化に対応してきたんです。それまでは製品に耐震耐熱に関しての規定がありまして、その規定に対応するには部品などを新たに作る必要がありました。ですので、ハイレゾ対応のカー・オーディオが登場するのに少し時間がかかったというわけです。そして今、ハイレゾ再生ができるカーナビゲーションとスピーカーがあれば、車内でハイレゾが手軽に聴けるという環境が整ってきました。実際にクラリオンからお借りしたスバルBRZで、そのカー・オーディオにおけるハイレゾを体験していただければと思います。

織田 そうですね、聴いてみましょう。
 
野村 相川七瀬さんの「夢見る少女じゃいられない」のハイレゾ版を聴いていただきましたが、特に低域、ベースラインがこれだけ聴こえるようになったのはハイレゾだからだと思います。
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織田 なるほど。今後、純正のカー・オーディオがハイレゾ対応になってくる可能性もありますよね。そうなると、「せっかくだからハイレゾ買おう」という方も出てくるはず。それはとても良いなぁ。
 
野村 クラリオンの「フルデジタルサウンドシステム」だと、手軽にハイレゾを楽しむことができます。例えばカーナビを載せ替えようかというタイミングで、トレードインのスピーカーと一緒に換装してしまえば、すぐに聴けるわけですから。


織田 ぜひ、今度俺の車のハイレゾ化についても相談に乗ってください(笑)。


野村 はい、喜んで!

こちらのインタビューを含む、織田哲郎さんが相川七瀬さんなど様々な方とハイレゾについて語る電子書籍『なぜ、織田哲郎はハイレゾを始めるのか?』が好評発売中。是非ご覧ください!

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