Full Digital Sound ショップ訪問⑦　サウンドエナジー編

「免許を取って初めてのクルマは、何もしないでノーマルのまま乗っていたんですが、2台目のこのクルマは、オーディオと足回りくらいはいじろうと決めていたんです。オーディオ用に用意した予算は約30万円。上を見れば、もっと凄いのがあるんでしょうけど、足回りのこともあるので、30万円が限界かな、と。Full Digital Soundが予算にぴったりハマったのも、導入したきっかけのひとつです」

システムはサウンドプロセッサー＋ツィーター＋コマンダー・Z3と17cmフルデジタルスピーカー・Z7を組み合わせた、フロント2ウェイスピーカーのみのシンプルな構成。システム価格は約21万円強で、インストール費用を加えても十分予算内におさまる。センターユニットは、純正ナビを使用。純正ナビを活かしつつ、サウンドのクオリティアップを計れるのも、Full Digital Soundの良さだ。

また最近はハイレゾ音源を購入することも多く、iPhoneに入れたハイレゾ音源を、HFプレーヤー（アプリ）を使って聴く機会も増えたという。よく聴く音楽は女性ボーカリストを中心にJポップから洋楽ポップスまで色々。そんな音楽をFull Digital Soundで初めて聴いた時の感想は？ 

「詳しいことはよくわかりませんが（笑）、とにかく音がクリアでキレイなのに感動しました。純正のトレードインスピーカーが付いていた時の音とは全然違います。あと、ボーカルの声が横から聴こえないというか、フロントウインドウのあたりから聴こえるのがいいですね」 

タイムアライメントやイコライザー等、デジタルプロセッサーの調整機能を駆使し、運転席で理想的な音場を再現するようセッティングされたサウンドは、ボーカルに実在感があり、目の前で歌っているような雰囲気が伝わってくる。また、無音状態で音が無い空間から、いきなり声が飛び出してくる感覚が素晴らしい。無音時の静けさも、Full Digital Soundの美点だ。

試聴前は「サブウーファーがないので低音が物足りないのでは？」と危惧していたが、フロントスピーカーだけのシステムとしては十分な低音の量感。それでも、サブウーファーがあったほうが、より良い音を楽しめるのは事実で、牛島さんもいずれはサブウーファーの導入を考えているという。ただし、Full Digital SoundのフルデジタルサブウーファーZ25Wではなく、シート下などに設置可能なパワードサブウーファーを選ぶ予定だ。サブウーファーに汎用のアナログタイプをチョイスできるのも、Full Digital Soundのポイントだ。 

「純正ナビをそのまま使いたいという人は多いし、そもそも純正システムを外せないクルマも増えています。もちろん、プロショップなら大工事すればなんでも付けられるんですが、コストもそれなりに掛かってしまいます。その点、Full Digital Soundなら、約30万円の予算で、大掛かりな工事を必要とせず、比較的手軽に良い音が手に入るわけですから、コストパフォーマンスはものすごく良いと思いますよ」とは、インストールを担当したサウンドエナジーの村上さん。 

毎日、片道20分ほどの道を好きな音楽を聴きながら通勤している牛島さんも大満足の良音だ。

サウンドエナジー

〒816-0912　福岡県大野城市御笠川5-4-6

TEL:092-503-5421

営業時間：10:00～19:00

定休日：火曜日 

http://www.soundang.com/

石田 功

カーオーディオジャーナリスト

音響の勉強をしていた学生時代は、友人のインディーズバンドのレコーディングの手伝いなどをしていたが、その後、雑誌媒体主体の編集プロダクションに勤務。音楽好きとクルマ好きが高じて、音楽雑誌、自動車雑誌、カーオーディオメーカーのカタログ、マニュアル等の編集や製作に携わる。 90年代初頭には、編集プロダクションを辞め、フリーランスライターに。以後、自動車雑誌、カーオーディオ専門誌にカーオーディオとカーナビを中心とした記事を書き続ける。 現在、おもな執筆誌は、自動車雑誌が、CAR and DRIVERなど。カーオーディオ専門誌はオートサウンド、カーオーディオマガジンなど。Web媒体はWebCGなど。 ミュージックペンクラブ会員