Full Digital Sound ショップ訪問⑥ スーパーオートバックスかわさき編
神奈川県川崎市の「スーパーオートバックスかわさき」が全国のオートバックスに先がけて制作したFull Digital Soundデモカーを、カーオーディオジャーナリスト石田功氏が取材しました。
量販店では真っ先にクラリオンFull Digital Soundのデモカーが完成
全国のオートバックスの中でも、カーオーディオに力を入れているお店はいくつかあって、関東では「スーパーオートバックスかわさき」が代表的存在。ACGをはじめとしたカーオーディオ競技会にも積極的に参加し、好成績を収めているお店だ。
コマンダーはシフトレバー下。ハイレゾ音源にも対応
そんな、「スーパーオートバックスかわさき」が、いよいよクラリオンFull Digital Soundの取り扱いを開始。オートバックス・グループの中ではいち早くデモカーを完成させた。
といっても、デモカーは石井店長の個人所有車、プリウスα。オーディオ担当の足立さんに説得され、Full Digital Soundの導入を決意したという。
ツィーターはAピラーヘインストール
「音楽が好きなので、もっと良い音にしたいとは、前々から思っていたんです。そんな時、足立からFull Digital Soundを付けてデモカーにさせてくれという提案があり、受け入れることにしました。」とは、店長の石井さん。
プロセッサー本体はシートの下へ。
インストーラーの足立さんは、
「当店はオーディオに力を入れてきたおかげで、オーディオをカスタムインストールする常連のお客さんは多いんですね。でも新規のお客さんを獲得するのは、なかなか難しくて…。そんな時出てきたのが、このFull Digital Sound。従来のカーオーディオやカーナビと違い、純正システムを生かしてサウンドをクオリティアップできるのがいいですね。最近、輸入車の多くはオーディオの交換ができませんし、国産車でも高級車や一部メーカーなど、オーディオの交換が難しいクルマが増えています。そんなクルマのオーナーでも、オーディオの音に満足していない人は多いと思うんです。そんな、既存のカーオーディオ好きとは違う、新規客への起爆剤にFull Digital Soundがなればと思っています」
フロントドアスピーカーはアウターバッフルを製作
システムはサウンドプロセッサー+ツィーター+コマンダー・Z3と17cmフルデジタルスピーカー・Z7に、フルデジタルサブウーファー・Z25Wまで加えたFull Digital Soundのフルシステム。プロセッサーは運転席のシート下に置き、ツィーターはAピラーヘインストール。フロントドアのスピーカーはアウターバッフルを製作して取り付けている。サブウーファーはラゲッジルームのフロアに埋め込み、荷物も積めるようなデザインだ。
サブウーファーは、実用性を犠牲にしない作り
このクルマはデモカーとして「見せる」インストールを行っているが、
「通常の取り付けであれば、他のシステムに比べると施工時間が短いのも、Full Digital Soundの特長のひとつです。結果、コストが安く済みます。フロントスピーカーを純正グリル内に収める取り付けなら、プロセッサー込みで25万円程度の予算で導入可能です。デッドニングをしっかりと行っても、30万円いくかというところでしょうね。この辺りは量販店の強みだと思っています。初期投資の金額は大きく感じるかもしれませんが、このコストでこのハイクオリティな音が得られるなら、コストパフォーマンスはものすごく優秀だと思います。あと、電力消費が少ないのでHV車やEV車にとってもメリットが大きいと思います。そのあたりも、Full Digital Soundの魅力ですね」(足立さん)
「通勤時間が楽しくなった」と石井店長
「オーディオには昔から興味があって音をやりたかったので、今回のデモカーの提案はいいきっかけになりました。純正オーディオの時とは、音のクリアさ、リアルさ、情報量がまったく違います。通勤が、断然楽しくなりましたね」(石井店長)
このデモカーは、石井店長が在店時はいつでも試聴可能とのことなので、興味がある人はぜひお店を訪ねてみることをお勧めしたい。
オーディオのインストールを担当した足立さん
スーパーオートバックスかわさき
〒210-0807 神奈川県川崎市川崎区港町9-8
TEL:044-223-4774
石田 功
カーオーディオジャーナリスト
音響の勉強をしていた学生時代は、友人のインディーズバンドのレコーディングの手伝いなどをしていたが、その後、雑誌媒体主体の編集プロダクションに勤務。音楽好きとクルマ好きが高じて、音楽雑誌、自動車雑誌、カーオーディオメーカーのカタログ、マニュアル等の編集や製作に携わる。 90年代初頭には、編集プロダクションを辞め、フリーランスライターに。以後、自動車雑誌、カーオーディオ専門誌にカーオーディオとカーナビを中心とした記事を書き続ける。 現在、おもな執筆誌は、自動車雑誌が、CAR and DRIVERなど。カーオーディオ専門誌はオートサウンド、カーオーディオマガジンなど。Web媒体はWebCGなど。 ミュージックペンクラブ会員全国各地のカーオーディオプロショップ等で試聴イベントを随時開催しています。フルデジタルサウンドの世界をぜひお近くの会場で体感してください。 |