クラリオングループ行動規範


制定年月日:平成23年3月8日

前文

当社グループにおいて共通して適用される具体的な行動規範として「クラリオングループ行動規範」を制定し、経営トップのリーダーシップのもとにこれを徹底し、これによって「基本と正道」に則った、企業倫理と法令遵守に根ざした事業活動の展開を行います。

第1章 誠実で公正な事業活動

1.1 高品質で安全性の高い製品・サービスの提供

(1) お客さまのニーズ、仕様を満足し、品質・安全・環境に関わる法令などの基準を守るだけでなく、必要に応じて自主基準を設定して、製品やサービスの品質を保証します。また、お客さまに安心してご使用いただくため、製品やサービスの事故発生ゼロを目標に安全確保に努めます。
(2) 欠陥やお客さまからのクレームに対し誠意をもって迅速に対応するとともに、その原因を究明し、徹底した再発防止に努めます。
(3) 適切な品質マネジメントシステムを構築し運用します。

1.2 営業活動

(1) お客さまの視点に立ってお客さまの求めるものを的確に把握し、信頼され満足していただける製品やサービスを提供します。
(2) 国内外の競争法を遵守することはもちろん、法と正しい企業倫理に基づいた行動、公正、透明、自由な競争を基本として、社会の一員として適切に活動します。
(3) 営業活動において、自社や日立グループとの取引を条件とするような、お客さまに不当な圧力を加える行為をしません。
(4) 販売店や販売協力会社などと適正な関係を築き、第三者と比較して不当に異なる条件で取引をすること、納入した商品の販売価格について拘束することなど不公正な取引は行いません。
(5) 会社や製品・サービスの広告・宣伝活動および営業活動において法令ならびに社内諸規定などを遵守し、不当表現を排除するとともに、社会的道義および公序良俗に従い、公正かつ適切な表示・表現をします。
(6) 情報収集を正当な手段で公正かつ適切に行うとともに、お客さまの機密情報、個人情報などの機密保持に努めます。
(7) 適法、適切かつ合理的で明確な契約の締結を行います。
(8) 契約の締結に際してそのリスク・コストの把握を前提に、個別の取引条件を関係者や専門家の協力を得て検討するとともに、締結のプロセスを社内手続のルールに従って行います。

1.3 調達活動

(1) 購買取引先と良きパートナーシップを築き、長期的観点より相互理解と信頼関係の維持向上に努めます。
(2) 広く世界に目を向け、最適な購買取引先を開拓し、競争の維持に努めます。
(3) 購買取引先の選定は、資材の品質・信頼性・納期・価格、および取引先の経営の安定性・技術開発力などに加え、公正で透明性の高い情報開示、法令および社会的規範の遵守、人権の尊重、雇用と職業に関する不当な差別の撤廃、児童労働および強制労働の排除、環境保全活動、社会貢献活動、働き易い職場作り、ビジネスパートナーとの社会的責任意識の共有など、社会的責任を果たしているかを十分に評価した上で、適正かつ公正に行います。
(4) 購買取引に関して、購買取引先からの個人的給付は受けとりません。
(5) すべての購買取引先に公平・公正に対応します。また購買取引先の機密情報、個人情報などの機密保持に努めます。
(6) 調達活動を社内ルールに従い、適正な手続に則り運営します。

1.4 ブランドの尊重

(1) ブランドを重要な経営資源と位置づけ、クラリオンブランドおよび日立ブランドの価値を守り、高め、社会に認知してもらう行動を取ります。

1.5 技術者倫理の遵守

(1) 技術者として、職務を遂行する過程で技術者の使命に反すると判断される状況に直面した場合には、公衆の安全、健康および福祉を最優先します。また、製品やシステム、サービスに起因する製造物責任問題が生じないよう製品安全に万全を期すとともに、優れた機能・性能と高い信頼性を確保するよう努めます。
(2) 技術者として、人類社会の維持可能性を最大限に高めるよう、資源の有効活用と地球環境の保全に努めます。
(3) 技術者として、常に客観的な立場で真実に基づき正直、誠実かつ公平に責任を持って判断し実行します。また技術者一人では問題の解決が困難と考えられる場合には、社内外の関係者、知見を有する第三者・専門家などに意見を求めて、共同で問題の解決に当たるよう努めます。
(4) 技術者として、公衆・社会および環境に及ぼす影響に関する情報については、社内外の関係者と協力して常に透明性を高め、正確かつ迅速に提供するように努めます。
(5) 技術者として、機密保持の義務を遵守します。しかし、それらの情報のなかに、公衆・社会および環境に重大な影響を及ぼすおそれがある情報が含まれている場合は、適時適切に情報を開示するよう努めます。
(6) 技術者として、自らの知的成果と同等に他者の知的成果を尊重します。また、他者との円滑な協力関係を築くとともに、公正な市場環境を構築するよう努めます。
(7) 技術者として、他者および他国・他地域の文化、宗教、慣習、制度および価値観の多様性を尊重し、技術を通じて世界の人々と喜びを共にするよう努めます。
(8) 技術者として、自己研鑽に努め将来にわたり技術で世界をリードします。

第2章 環境の保全

2.1 環境経営の推進

(1) 環境と調和した持続可能な社会の実現のため、製品の素材の調達から生産、流通、使用、適正処理に至る全ライフサイクルにおける環境負荷低減を目指したモノづくりを行うために、推進すべき役割を認識し、各々の役割を果たします。
(2) 環境に関わる法令、自主基準を遵守し、事業運営と業務遂行に努めます。

2.2 環境に配慮した事業活動・環境管理の推進

(1) 地球温暖化の防止、資源の循環的な利用、生態系の保全に配慮した製品・サービスを積極的に開発します。
(2) 工場、オフィスなどにおける、地球温暖化の防止、資源の循環的な利用、生態系の保全に積極的に取り組みます。
(3) 環境問題の可能性を評価し、発生の防止に努めるとともに、環境問題が発生した場合に環境負荷を最小化するよう適切な処置を迅速に講じます。

2.3 ステークホルダーとの対話

(1) ステークホルダーとともに持続可能な社会を共に創るため、環境活動に関する情報開示と対話を実施します。

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