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第4回 ハイエンドカーオーディオコンテスト Clarion FDSクラス(後編)

第4回ハイエンドカーオーディオコンテスト

2018年7月14日(土)・15日(日)の2日間に渡り、ハイエンドカーオーディオ協会主催「第4回 ハイエンドカーオーディオコンテスト」が、静岡県静岡市の「ツインメッセ静岡」で開催されました。ここでは2016年から設立された「Clarion FDS(フルデジタルサウンド)クラス」にエントリーされたディーラーカー/ユーザーカー混合部門 クラリオンFDSクラスをご紹介します。

ハイエンドカーオーディオコンテスト 「Clarion FDSクラス」
Clarion FDS(Full Digital Sound)システム装着車両のクラス
・再生ユニットに制限はありません。
・近日発売予定のハイレゾ対応ツィーター【Z2H】装着でのエントリーも可能です。
・上位10台が入賞。
 
※コンテストの結果は、下記ハイエンドカーオーディオコンテスト公式サイトをご覧ください。
http://high-end-contest.net/
今回の課題曲:情家みえ「エトレーヌ:CHEEK TO CHEEK」 / 小澤征爾、マルタ・アルゲリッチ、水戸室内管弦楽団/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番&交響曲第1番 ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15第3楽章:Rondo.Allegro scherzando」
 
なお、今回のFull Digital Sound部門の入賞者10名には審査員のコメントを掲載しております。

メルセデスベンツ CLA180  (桑原哲也さん/オートステーション K2)

[エントリーショップ] オートステーション K2

K2_01
highendaudio_K2_02 Z2H(ハイレゾフルデジタルツィーター)
highendaudio_K2_03 Z3(コマンダー)
highendaudio_JclubA_04 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_K2_05 Z25W(フルデジタルサブウーファー)
highendaudio_K2_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

■情家みえ
各パートが誇張することなく軽快さとボーカルのしっとりした歌声をバランス良く表現するよう調整しました。

■小澤征爾
マルタ・アルゲリッチの滑らかで弾みのある美しいピアノタッチとオーケストラとの掛け合いを心地良く表現するよう調整しました。


審査員コメント

フルデジタルシステムだが、いい意味でアナログっぽいウエット感で温もりが感じられました。

ピアノコンチェルトも軽快に弾むピアノと硬質感のない管弦の合奏がよかったです。

Full Digital Sound購入理由

・場所を取らない(アンプがないため)

・低コスト


Full Digital Sound搭載後の感想

・調節しだいで自分好みの音を出せる


Z3コマンダーを取り付けた際のこだわり

・純正っぽく取付けました

SUZUKI ソリオバンディット (咲さん/Garage-A)

[エントリーショップ] Garage-A

highendaudio_GarageA_01
highendaudio_GarageA_02 Z2H(ハイレゾフルデジタルツィーター)
highendaudio_GarageA_03 Z3(コマンダー)
highendaudio_GarageA_04 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_GarageA_05 Z25W(フルデジタルサブウーファー)
highendaudio_GarageA_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

【楽しくてついついボリュームを上げてしまいたくなるサウンド】に仕上げました。

FDSの本来持つ高解像度を最大限活かすべく、あえて3WAY化せず製品の2WAYのみで試行錯誤を繰り返し【スムーズなトーンバランス】にしました。

独特の車内前方の空間を最大限に活かした取り付けとし、他車では表現の難しい【広いステージ】と【奥行き】を感じられるように調整しました。

オケでは【適度な臨場感とピアノや他の楽器の音色を自然に】再現できるよう、情家さんでは【深みのある歌声の質感とバンドサウンドとのバランス】を意識して課題曲の試聴を繰り返し調整しました。


審査員コメント

ピアノのタッチも良さが光っています。

ピアノコンチェルトもフレッシュで溌剌としたピアノ管弦楽も明るいが、汚れていないので楽しく聴けました。

Full Digital Sound購入理由

・良い音にしたかったから。


Full Digital Sound搭載後の感想

・楽しくなる良い音に仕上がりました。大音量で楽しめています。


Z3コマンダーを取り付けた際のこだわり

・純正風にこだわりました。

三菱 i-MiEV (赤池公治さん/(株)赤池カーコミュニケーツシステムズ)

[エントリーショップ](株)赤池カーコミュニケーツシステムズ

highendaudio_akaikeCCS_01
highendaudio_akaikeCCS_02 NXV977D(カーナビゲーション)
highendaudio_akaikeCCS_03 Z2H(ハイレゾフルデジタルツィーター)
highendaudio_akaikeCCS_04 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_akaikeCCS_05 Z25W(フルデジタルサブウーファー)
highendaudio_akaikeCCS_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

■情家みえ/CHEEK TO CHEEK

諧調が軽快なベースの音(特に冒頭の部分)は弾んだ感じを出せるよう、重くならないようにしています。
ピアノは、冒頭のベース和音からハモリに感じるメロディーラインまで派手に出ず黒子的な役を裏から支えています。
自然すぎて、たなびいて消えてしまわないよう、出しゃばらない程度にエッジ感が出るようにしました。
リズム感を引き締めているブラシの音は、サーサッ、サーサッとスネアドラムを叩き擦った感じの質感を大事にしました。
艶っぽいボーカルは適度なサイズ感になるようにしましたが、特に単語の最後の文字でのkの音(例えば、高音が出るspeakのkの部分)を気にして歌っているのが分かります。そこが沈まないようにしています。

■ベートーベン:ピアノ協奏曲第1番&交響曲第1番

技巧の高いピアノの旋律がメインの冒頭、軽快感のあるスピード感を心がけました。
残響音の少なさから、小さめのホールでの室内管弦楽団ということか、迫力があります。
が、調子に乗って低音を過度に出さず、オーケストラのバランスを考慮しました。
ピアノと弦楽器との掛け合いがあるところは弦楽器の存在感が分かりやすいですが、ピアノと弦楽器が同じ音を出している部分でも弦楽器が沈まないようにしました。

Full Digital Sound購入理由

・クラリオン製だから

・省電力だから

・先を行った商品だから


Full Digital Sound搭載後の感想

・出音が良い


NXV977Dを使用した感想

・使い勝手がよい

TOYOTA プリウス (小山貴久さん/LEROY(ルロワ)

[エントリーショップ] LEROY(ルロワ)

highendaudio_LEROY_01
highendaudio_LEROY_02 NXV977D(カーナビゲーション)
highendaudio_LEROY_03 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_LEROY_04 Z2H(ハイレゾフルデジタルツィーター)
highendaudio_LEROY_05 Z25W(フルデジタルサブウーファー)
highendaudio_LEROY_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

◆ピアノのタッチ感それぞれの旋律の再現と、絡み合いや躍動感の表現を2曲共通の課題として取り組みました。
2年連続で3位という成績でしたので、今年こそは!という気持ちで挑みます。

■情家みえ/ CHEEK TO CHEEK

冒頭の弾力のあるベースラインにドラムの細やかな質感を損なわない様に気を付け、情家さんの表現豊かな伸びのある歌声を鮮明に、ピアノのタッチ感や各楽器が明瞭にセパレーションするように調整しました。

■ベートーヴェン/ ピアノ協奏曲第1番ハ長調 第3楽章

ピアノ1音1音のタッチ感を軽やかに力強さも表現できるように、オケは弾みながら美しく響くなかで躍動感ある演奏を再現し、ステージでの一体感や臨場感を感じ取れるように意識して調整しました。


審査員コメント

若干ピアノが硬く感じるベートーヴェンだがステレオイメージは広がりがある。また奥行き感が出ているのが好ましいです。

情家は特にフルデジタルを意識させないかなりナチュラルな音質でした。

ボーカルもスムーズで、ニュアンスも豊かでした。

ピアノコンチェルトはまずピアノの音色が良かったです。

オーケストラも意外にやスムーズで鮮明過ぎないいい音で、ヌケの悪さも無かったです。

Full Digital Sound搭載後の感想

・まあまあ気に入っている


Z3コマンダーを取り付けた際のこだわり

・操作性が良いところにつけました

TOYOTA C-HR (根本裕二さん/ナナミサウンドファクトリー)

[エントリーショップ] ナナミサウンドファクトリー

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highendaudio_773sound_02 Z2H(ハイレゾフルデジタルツィーター)
highendaudio_773sound_03 Z3(コマンダー)
highendaudio_773sound_04 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_773sound_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

■情家みえ CHEEK TO CHEEK - チーク・トゥ・チーク

天にも昇る気持ちでダンスをしているような明るいヴォーカルと踊るためのリズムを刻むベース、スインギーなピアノ&ドラムスのアンサンブルを再現したつもりです。

■小澤征爾 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番&交響曲第1番

とにかくピアノが凄いので、ある意味ピアノと小編成のオケとの対峙作品なんだと思い、狭いホールにも関わらず小さくなり過ぎず、ダイナミックにもなり過ぎないような再生にしたつもりです。


審査員コメント

声の質感が瑞々しくて良かったです。

音像定位も明瞭でした。

解像力の高さが感じられ、且つ硬質になっておらず良かったです。

Full Digital Sound購入理由

・音が良いから


Full Digital Sound搭載後の感想

・良かったと思う

HONDA N-One (馬場幸一さん/伊藤商会)

[エントリーショップ] 伊藤商会

highendaudio_itouSyoukai_01
highendaudio_itouSyoukai_02 Z3(ツィーター)
highendaudio_itouSyoukai_03 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_itouSyoukai_04 NXV977D(カーナビゲーション)
highendaudio_itouSyoukai_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

■全体構成

ジャズ・ヴォーカルと、室内管弦楽の違いをより自然に近い形で音として表現出来るかが課題でした。
ステージ感のまとまりを求めると、よりコンパクトになりがちな為、ヴォーカルの主張を前面に出し過ぎずジャンルの違う楽曲で、楽器が奏でる音色が心地よく聴こえる様、表現しました。

■情家みえ/エトリーヌ

情家さんの声の表情を重要視し、冒頭のトリオの音にも気を付けました。特にピアノの音色とタッチ感を明瞭にしつつ、各楽器とヴォーカルのバランスに注意しながらウッドベースのボディー感を表現しました。

■ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番&交響曲第1番

室内管弦楽団とホールの特徴に注意し、アルゲリッチの卓越したピアノ妙技のエネルギー感を出しつつ各パートの楽器が奏でる音色の質感も大切に表現しました。

Full Digital Sound購入理由

・音をFull Digitalで聴きたかった為


Full Digital Sound搭載後の感想

・Good


NXV977Dを使用した感想

・とても使いやすくて良いと思う

TOYOTA プリウス (大槻政信さん/LEGGERA(レジェーラ))

[エントリーショップ] LEGGERA(レジェーラ)

highendaudio_LEGGERA_01
highendaudio_LEGGERA_02 Z2H(ハイレゾフルデジタルツィーター)
highendaudio_LEGGERA_03 Z3(コマンダー)
highendaudio_LEGGERA_04 Z7(フルデジタルスピーカー)
highendaudio_LEGGERA_05 Z25W(フルデジタルサブウーファー)
highendaudio_LEGGERA_system (画像クリックで拡大します)

音作りのコンセプト

■情家みえ/CHEEK TO CHEEK - チーク・トゥ・チーク

芯のあるベースライン、ドラムのブラシの質感表現を大切にしつつ、ヴォーカルのサイズ感・音像定位に留意しました。
躍動感あるピアノと、情感と抑揚を持つヴォーカルとの掛け合いを表現できるよう目指しました。

■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15 第3楽章

繊細ながら存在感のあるピアノと、左側に定位する弦楽器と混濁しないように留意し、 流れるようなピアノの旋律と存在感を再現できるよう目指しました。


審査員コメント

情家はバックのリズム隊も含めて存在感があって良い。

音も開放的かつエネルギッシュで、ボーカルは鮮明でニュアンスも豊かでした。

ピアノコンチェルトは実に華麗で楽しい仕上がり。ハッピーサウンドでした。

小さくまとまっていない良さが感じられました。

Full Digital Sound購入理由

・いい音だったので購入しました


Full Digital Sound搭載後の感想

・とても満足しています


Z3コマンダーを取り付けた際のこだわり

・操作性を考えてつけました

全国各地のカーオーディオプロショップ等で試聴イベントを随時開催しています。フルデジタルサウンドの世界をぜひお近くの会場で体感してください。
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