- 建設機械オペレーターの周囲安全確認支援システム -
クラリオン株式会社(社長:泉 龍彦、以下、クラリオン)と日立建機株式会社(社長:木川 理二郎、以下、日立建機)は、建設機械に搭載する複数のカメラからの合成画像を運転席に設置したディスプレイに表示することで、オペレーターの周囲安全確認を支援する「オーバービューモニターシステム」を共同で開発しました。既にプロトタイプでの基本性能の実証を終えており、今後は日立建機のマイニングダンプトラックと超大型油圧ショベルの仕様に合わせたシステムの製品化を、2012年春を目標に進めます。
「オーバービューモニターシステム」は、クラリオンが安心・安全、快適なドライブのサポートをテーマに開発に取り組む車載用小型カメラ技術をベースに、建設機械に複数の広角カメラを搭載、各カメラの画像を変換・合成し、機械を中心として上空から見下ろしたような映像を運転席ディスプレイに表示する技術です。さらに、機械の近傍だけでなく、より広い範囲を監視する必要がある建設機械のニーズに合わせて、「ズーム表示」と「ワイド表示」をオペレーターの操作により切り替えできます。これによりオペレーターは、他の建設機械やサービスカーとの位置関係など、機械の周囲状況を瞬時に把握することが可能となります。
日立建機は、2006年から世界で初めて6.5トン以上のすべての油圧ショベルに「バックモニターシステム」を標準搭載するなど建設機械オペレーション現場の安全確保に注力しています。
今回、日立グループで共同開発した「オーバービューモニターシステム」は、マイニングダンプトラックや超大型油圧ショベル等の稼働現場における作業安全性の更なる向上に大きく貢献するものと期待されます。
システム概要(マイニングダンプトラックへの搭載例)
【構成】
・カメラ4台(【1】フロント、【2】右サイド、【3】左サイド、【4】リア)
・画像合成コントローラ(運転室内)
・ディスプレイ(運転室内)
【外観】
カメラ搭載位置(【1】-【4】)
オーバービュー(ズーム表示)+リアカメラ映像
1m間隔の格子点で距離情報表示
緑:フロントカメラ視野範囲
赤:サイドカメラ視野範囲
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オーバービュー(ワイド表示)+リアカメラ映像
近傍から遠方までの広範囲画像を滑らかに合成
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本件に関する報道機関お問い合わせ先
クラリオン株式会社 広報室 担当:野波、吉田
〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心7-2
電話 048-601-3703(直通)
日立建機株式会社 コーポレートコミュニケーション部
〒112-8563東京都文京区後楽2-5-1
電話 03-3830-8065
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