クラリオン株式会社(社長:泉 龍彦、以下クラリオン)は、車両に通信システムを利用して運行管理などのサービスを提供する「テレマティクス」に対応した、業務用車両向けの汎用車載端末「CA-7000」を開発、本年5月より、全国のSI(システムインテグレーション)事業者を通じ、種々運行管理システムの端末としての採用へ向けた展開を開始します。
近年、物流・輸送における「安全・環境・効率化」は、事業者にとって大きな課題となっており、その解決手段として業務用車両の運行管理システム導入が進んでいます。さらに運行管理システムは他の業務用ソリューションとの連携や事業者固有のニーズを満たすためのシステム自体のカスタマイズ要望も強く、また、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)サービスなど低コストで汎用性の高いシステムの導入も増加しています。
しかし、従来、業務用車両の運行管理システムで使用する車載端末は、その殆どがシステム専用端末であるためカスタマイズが非常に難しいという問題がありました。さらに従来の専用端末は、システム更新などの際にアプリケーションの入れ換えや改修が容易でなく、カスタマイズの範囲にも限界があり、場合によっては端末自体を入れ換える必要から、事業者にとって開発コストや機材コストを押し上げる要因にもなっていました。
モノ作りを通じてサービスソリューションを提供することを指向するクラリオンでは、事業者の課題解決や利用者の利便性向上ニーズに柔軟に対応すべく、カスタマイズ性、拡張性、長期互換性に富むLinuxをOSとして採用、多様なアプリケーションに対応する各種インターフェース(シリアルポートやCANなど)も備えた車載端末「CA-7000」を開発しました。
この端末はあらゆる運行管理システムに対応し得る柔軟性と汎用性を持ち、事業者やSIの多様なニーズに的確に対応する事が出来ます。顧客の要望に応じた柔軟なアプリケーション開発や、システム更新や拡張における改変の容易性は、運行管理業界が長く求めて来たものと言えます。クラリオンでは、「CA-7000」の業務用車両運行管理システムへの採用を、初年度で5,000台を目指します。
なお、クラリオンでは、このたびのサービスソリューション展開開始に際し、株式会社日立製作所(代表執行役 執行役社長:古川 一夫、以下日立製作所)と連携して、運行管理システムを中心としたソリューション提案を推進しています。システムインテグレーションは、日立製作所オートモティブシステムグループ CIS事業部を通じて、日立グループのSI事業者が行います。
現在、コンビニエンスストアチェーンの株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンの配送車両向けに、日立グループのSI事業者が構築する運行管理システムの、車載端末として製品供給を予定しています。
汎用車載端末「CA-7000」
《製品特長》
OSに汎用性の高いLinuxを採用
OSにLinuxを採用し汎用性を確保、新たに運行管理システムを導入する場合はもちろん、既存のシステム更新や拡張などの際にも機器導入が容易になります。
多様なアプリケーションに対応するインターフェースを装備
車速センサー、温度センサー、無線LANなど、業務用車両に必要なインターフェースを装備、多様なアプリケーションに対応します。
表示機/操作機と組み合わせ、リアビューカメラとの連動も可能
タッチパネル式カラー液晶コントローラー「CK-3000」との組み合わせで、リアビューカメラの接続が可能になります。
《仕様》
サイズ
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電源電圧
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暗電流
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動作温度
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OS
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プロセッサー
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内蔵メモリー
- SDRAM 64MB/128MB
- CFカード 128MB
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外部メモリー
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音声出力
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サウンド機能
- 44.1kHz/16bitPCM(WAV)or compressed
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USB
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デジタルI/O
- 入力 フォトカプラ12入力、 6ケ 12/24V
- 出力 4セット(オープンコレクタ GND引込)
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シリアル
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CAN
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操作機入力
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車両情報入力デバイス
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ご参考 「CA-7000」周辺機器 タッチパネル式カラー液晶コントローラー「CK-3000」
画面サイズ
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受像方式
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LCD表示方式
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LCD駆動方式
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電源電圧
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画素数
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副画素数
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画素配列
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使用温度
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耐震性
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外形寸法
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重量
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