クラリオンと日立が車載情報システム事業の拡大に向けて、協力関係を強化することで合意

近年のCISに求められる技術は、情報通信端末として、オーディオとナビゲーション、放送・通信との融合だけではなく、ITS(高度道路交通システム/Intelligent Transport Systems)統合制御に向け、ハイブリッド電気自動車向けシステムや、ナビ協調走行制御等のクルマ本来の機能との一層の統合制御化など、安心・安全、環境保全、快適便利を実現するシステムとして、高度化の一途をたどっています。特に日本においては、オーディオ一体型ナビゲーションや、通信と融合したテレマティクスサービスなど、機能の多様化と競争の激化が進んでいます。一方、北米、欧州、アジアにおいては、引き続き、地図情報表示を中心とするナビゲーションの市場拡大が見込まれているものの、地域ごとに仕様や使い勝手に対する要求が異なるなど、多様性のある市場への対応が求められています。このように、CIS事業を取り巻く環境は、高度な技術や多様化する市場ニーズへの迅速な対応が必須で、製品の開発がソフトウェアを中心に大規模化・複雑化するなど、大きく変化しようとしています。

クラリオンと日立は、CISの開発を行う合弁会社である株式会社エイチ・シー・エックスを2000年12月に設立したほか、2004年12月には日立がクラリオンの株式を取得するなど、これまでもCIS事業において連携を図ってきました。
そして、今後のCIS事業における技術革新や国際競争力へのさらなる対応には、クラリオンと日立のいままで以上の連携強化が、両社の事業拡大には欠かせないとの判断から、このたび、両社は、当分野における戦略として、製品の基盤となる基本ソフトウェア、将来動向を見据えた技術の共同先行開発から、資材調達、製造、販売、アフターサービスまでの協業について包括的に合意し、事業基盤の強化を図ることとしました。

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