自車位置がずれていたら

本機は、車が走行することにより取得するデータから、車が地図上を進む距離や方向を学習して認識します。(距離係数/学習機能)そのため、ある程度の走行データが必要になります。
走行状態やGPS衛星の状態により、自車位置マークが実際の自車位置とずれることがありますが、故障ではありません。
そのまましばらく走行すると、自動的に現在位置を補正します。

自車位置のずれを修正するには

はじめて使用するときやセンサーの学習リセットの操作を行った後は、走行データが少ないために誤差を生じます。
GPS衛星からの電波が良好に受信できる見通しの良い道(国道、主要地方道路、主要一般道路)をしばらく走行すると、自車位置マークが地図上を正確に進むようになります。次の方法により短時間での学習が可能です。

GPSが受信できる、下記のような道で、法定内のスピードで定速走行を行う。

  • 上空に障害物がない道
  • 周辺に高いビルがない道

3Dセンサーによる上下道路判定について

自車が都市高速などに乗った場合(降りた場合)などに、車の高さの変動や道路の傾斜を3Dセンサーで検出し、上下道路判定による自車位置測位を行います。

  • 上下道路判定は、3Dセンサー並びに高さデータを収録している地図データからの情報で行います。高さデータを収録している道路は、都市高速道路(首都・名古屋・阪神・広島・福岡・北九州)、東京外環自動車道などです。
  • 高さデータ収録地域においても、道路形状や走行状況により、正しく上下移動判定ができない場合があります。(道路の傾斜が緩やかで高低差が少ない、ランプの長さが短い、センサーの学習が不十分な場合など)
  • 本機を別の車に載せ替えたときや、取り付け位置・角度を変更した場合は、必ずセンサーの学習記録を初期化してください。

自車位置の精度について

  • はじめてお使いになるときや長時間お使いにならなかったとき、または通常使用中等に、現在地を測位するまで5分~ 15分ぐらいかかることがあります。
  • GPS情報は、受信状態や時間帯、米国国防総省による故意の衛星精度の低下により測位誤差が大きくなることがあります。
    その他にもGPSアンテナの近くで携帯電話などの無線機器を使った場合は、電波障害の影響で、一時的にGPS衛星からの電波を受信できなくなることがあります。

以下のような走行環境やGPS衛星の状態により、自車位置を正しく表示しない場合があります。

  • Y字路のように徐々に開いていく道路を走行している。
  • ループ橋など、連続して大きく旋回する道路を走行している。
  • 直線および緩やかなカーブを長距離走行している。
  • 峠道など、つづら折れの道路を走行している。
  • 碁盤目状道路を走行している。
  • 高速道と側道のように、近接した似た方位の道路を走行している。
  • 駐車場や新設道路など地図上にない道路や、実際の道路形状と異なる道路を走行している。
  • 車両の電源をOFFにした状態でターンテーブルで旋回したり、フェリー・車両運搬車などでの移動後。
  • 雪道、濡れた路面、砂利道など、タイヤがスリップしやすい道路を走行している。
  • 坂道での車庫入れやバンクした道路を走行している。
  • タイヤチェーンを装着したり、タイヤ交換をした後。
  • 長時間連続で走行している。
  • ホイールスピンなど乱暴な走行をしている。
  • 自車位置の移動時に車両の方位が合っていない。

10km程度走行しても正しい位置に戻らない場合は、以下の操作をしてください。

  1. 「現在地修正」

  2. 「センサーの学習リセット」

  3. 「自車位置のずれを修正するには」