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Full Digital Sound in イース・セミナー&ショー2016

Full Digital Soundの販売・流通を担う(株)イース・コーポレーションによる「イース・セミナー&ショー2016」が、去る3月8日、9日に開催されました。(株)イース・コーポレーション代表のFull Digital Soundへの期待、販売取り扱いに至る経緯。セミナーに駆けつけ、Full Digital Soundを体感した全国オーディオショップの声を、再びカーオーディオジャーナリスト石田功氏の取材でお届けします。

3月8~9日の2日間、静岡県清水町で行われたイース・セミナー&ショー2016の会場に、クラリオン・フルデジタルサウンド(Full Digital Sound)のデモカーがあった! そう、(株)イース・コーポレーションでも、クラリオンFull Digital Soundの流通販売を担当することになったのだ。そのあたりのいきさつやクラリオンFull Digital Soundに期待することなどを、(株)イース・コーポレーションの尾前社長&副社長親子に聞いた。

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「昨年の11月頃だったと思いますが、クラリオンから『うちが相当長い時間をかけて作った商品があるんですけど、イースさんの販売ルートで扱ってもらえないか』と打診があったんです。もうビックリしましたね。日本の大手メーカーからウチにオファーがあるとは予想もしていませんでしたから」と語るのは、イース・コーポレーションの尾前春吉社長。クラリオン・フルデジタルサウンド(Full Digital Sound)を、あのイース・コーポレーションが取り扱うことになったのだ。

「その打診を受けたあとに『商品の説明をしたいので、会社に来てもらえないか』という連絡がありまして、営業の者も加えて何人かで、埼玉県さいたま市の本社へ行ったんです」と、副社長の尾前政光氏が続ける。

「その時はまだ、商品を扱うも扱わないも決めていなかったし、音も聴けなかったんです。でも、その説明だけで『この商品はすごいな』と感じて、営業も含めて『この商品を扱いたい!』という方向に向かっていったのです」(政光氏)

そんな経緯で、イース・コーポレーションが扱うことになったクラリオンFull Digital Soundだが、実際に音を聴いたのは、昨年12月に入ってからだという。「一番最初にクラリオンFull Digital Soundの音を聴いたときに感じたのは、音のクリアさですね。そのあたりが、既存のカーオーディオとはまったく違うなと思いました。ハッとする音というんですかね。感動しました」(政光氏)

尾前社長も、「クラリオンのデモカー Volkswagen Golfの取り付けをうちでやらせてもらいましたし、イースでもプリウスのデモカーを作りましたが、出来上がって音を聴いてみて、非常に良い印象を持っています。また、純正のスピーカー・ハーネスをそのまま使えるので取付性が優れているし、チューニングもけっこう簡単に合わせられる。そういう意味でもビックリしています」と、好印象を得たという。

「取付性の良さに関していえば、うちは今までカスタム・インストールを推奨してきましたし、カスタムはあまりしないというお店もあります。今までうちでは、そのあたりのお店には深く関わっていなかったしちょっと弱い部分でもあったんですが、そんなお店やお客さんの層も広げられたらと期待しています。ま、そこはこっちの事情なんですが(笑)」(政光氏)

「そうですね。うちが今までやってきたところとはちょっと違うんですけど、できるだけ多くの人に見てもらう、聞いてもらうという意味では、ちょっと違った切り口から入れるんじゃないかと思っています。今まで、営業に行っていないお店もけっこうあるんですよ。電装屋さんにも、あまり行けていないですし。そんな販路を拡大できればと思っています」(尾前社長)

「あとディーラーともコラボできればと考えています。いろんなところとコラボすることで、これまでやれなかったことができるんじゃないかと期待しています。そういう意味では、こちらとしてもチャレンジですね」(政光氏)

今回、イース・セミナーに参加し、Full Digital Soundをぜひ売りたいと手を挙げたお店には「どうぞ」というスタンスの(株)イース・コーポレーション。希望があれば、調整のトレーニングも個別に行う予定だという。すでに、イース・セミナーの初日午前中の段階で10件近くのお店が「扱いたい」と声を上げており、その数は日を追って増加中だ。


「実は、お店のみなさんの評価を聞くまでは、だいぶハラハラしていたんですが(笑)、お店からも『いいねぇ』という意見が多く、ホッとしています。うちとしても、今後が非常に楽しみなプロジェクトです」(政光氏)

「あと、クラリオンFull Digital Soundシステムはサブウーファー用のアナログ出力もあるんですよね。そこも、興味を持っています。例えばFull Digital Soundシステムにサブウーファーだけロックフォードを組み合わせてみるとか、JLオーディオを組み合わせてみるとか。そこでも音色の違いを出せるんじゃないかと。そんなイースならではの展開もしていきたいですね」(尾前社長)

(株)イース・コーポレーションでは、今回のイース・セミナーに向けて新型プリウスのデモカーを制作したが、さらに何台かの営業車にもクラリオンFull Digital Soundを搭載して、全国のお店を回る予定。タイミングが合えば、クラリオンFull Digital Soundの音を実際に試聴できる可能性もあるので、お楽しみに!

イース・セミナーでクラリオンFull Digital Soundシステムのデモカーを試聴したショップのひとことコメント

ガレージA(群馬県高崎市) 高橋康之さん

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「試聴前に描いていたイメージとして、音量がそんなに出ないのかなと思っていたんだですが、そのアナログの標準的なレベルと同じくらいの音量と音圧感が出てたのが良かったというのと、フルデジタルなのでもっとデジタル臭いカチカチの冷たいイメージなのかなと思ったら、意外や意外、そこもいい意味でアナログのシステムと同じような感じが出ていました。その中で解像度もいいし、音数も非常に多いし、何より僕が一番いいなと思ったのは、静寂が違うところです。音が無くなった時の無音感というのが、アナログアンプを使ったシステムの音とは違っていて、無音から音が出てきた瞬間のスピード感だとか、音の有り無しのリアリティというのが、すごく良いなというのが思いました。コンパクトにシステムを組んでいいとこまで行きたいという人にはいいなと思います」


Garage-A (ガレージ-A)
〒370-0046 群馬県高崎市江木町1126-1 TEL:027-310-7474
http://ameblo.jp/garage-a/

ルロワ(愛知県岡崎市) 小山貴久さん

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「デモカーの音に関しては、いろいろいいたいことはあるんですが…(笑)。3台とも音の表情が違っていて、デジタルプロセッサーの反応はいいのかな、と思います。チューニングする人間によって、良くも悪くもなるんでしょうね。今回のデモカーでは、BRZの音色が、いちばん良かったです。思っていたよりデジタル感がなく、可能性は感じました。クルマがどんどん進化しているなかで、オーディオも次世代のものをというわけで、うちでは50プリウスでフルデジタルサウンドのデモカーを作る予定です。ドアの通線は不要など作業性も良いし、クルマ的にも合っているんじゃないですかね」


LEROY(ルロワ)
〒444-3174 愛知県岡崎市真伝町供養坊12-2 TEL:0564-73-9777
http://www.leroy.jp/

フィール(山梨県甲府市) 佐野誠さん

photo_feel

「透明感がすごくあってクリアだし、奥行き感もあってすごく良い音だなと思います。あとは自分の調整でもう少しバランスを取っていくとか、そういう意味でとても楽しみなユニットですね。デモカーを2台試聴しましたが、ゴルフのほうが聴きやすさはあるかな。BRZのほうは、僕の好みとしては高域がちょっと強かったです。そこはセッティングなのかなと思いますけどね。いずれにせよ、これから楽しみだなぁと思います。いままでカーオーディオにどっぷり浸かっているという人よりも、初めてオーディオをちょっとやってみたいなという人で、じゃあハイレゾも聴いてみたいという人にはいいと思うので、新しい人に勧めたいというユニットですね」


フィール(山梨)
〒400-0851 山梨県甲府市住吉4丁目3-24 TEL:055-221-2116
http://www.sumi-den.com/

サウンドワークス(千葉県流山市) 中川雅博さん

photo_SoundWorks

「デジタルなんで解像度重視の、カチカチでパキッとした音をイメージしてたんですが、逆にアナログ感満載の柔らかさと聴きやすさをどのクルマにも感じて、そこにちょっとびっくりしたなというのが第一印象です。ただ、個人的にはデジタルなんでカチッとした解像度重視の音も聴きたいなと思いました。たぶんセッティング次第で出るんじゃないかなと思います。そういうのも1台くらいあっても良かったんじゃないかなと思いました。でも持ってるポテンシャルは高いかな、と。例えばシンバルを叩いた音とか、普通のスピーカーでは聴いたことのないようなカチーンという音が出ていたし、余韻やスピード感がすごいと思ったので、期待したいなと思いました」


サウンドワークス
〒270-0145 千葉県流山市名都借828 TEL:04-7147-4877
http://www.soundworks.co.jp/

赤池カーコミュニケーツシステムズ(静岡県沼津市) 赤池公治さん

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「先にBRZを聴いて、プリウスが2台目なんですけど、同じスピーカーを使っているとは思えないほど、セッティングによって音が変わっているな、というのがまず第一印象です。という意味では、チューニングのやり方によって、ショップの色を出しやすいのかなあと思います。あと両方に共通して言えるのが、情報量の多さとレスポンスの早さ。粒立ちが非常に良くて細かい音がよく出てるなという強い印象を受けました」


赤池カーコミュニケーツシステムズ
〒410-0852 静岡県沼津市旭町19 TEL:055-952-3236
http://www.akaike-ccs.com/

サウンドエボリューション ゼロビット(千葉県鎌ケ谷市) 守屋崇志さん

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「インナーバッフルのゴルフとアウターバッフルのBRZの2台を試聴したんですが、インナーバッフルでも音離れがいいし、サブウーファーもバスレフで作ってあるというところで音がまろやかになっていて、私としては好みです。この価格ではオススメだと思います。アウターバッフルは作り込みが大事なんですが、作り込みをすればそれなりにもっともっと良くなるということもわかりました」


サウンドエボリューションZerobit(ゼロビット)
〒273-0134 千葉県鎌ケ谷市西佐津間1-19-32 TEL:047-442-2004
http://www.bits.ne.jp/

サウンドエボリューション ログオン(千葉県野田市) 小溝裕豪さん

photo_logon

「ゴルフとBRZの2台を試聴して、両車、音が違うにしても、可能性みたいなものはすごく感じました。あとはコストとスピーカーのクオリティの関係で、いまはこの価格帯になっていると思うんですけど、今後素材を吟味した、もっと高級な製品が出てくることを期待しています」


サウンドエボリューション ログオン
〒278-0023 千葉県野田市山崎貝塚町13-1 TEL:04-7126-8690
http://www.logon.gr.jp/

オーディオファイル(千葉県富里市) 吉田雅光さん

photo_Audiofile

「ハイレゾの音が凄かったです。普通にCD音源を聴いた時は、トランジェントはいいんですがそんなに情報量が多いような気もしなかったし、音の抜けもイマイチだな~と思っていたんですが、同じ曲をハイレゾで聴いた途端に音がスカーッと抜けてきて。。あれはもう、あのシステムじゃないと出ないんじゃないかなという気がします。それほど良かったです」


オーディオファイル
〒286-0221 千葉県富里市七栄121-1 TEL:0476-90-4660
http://audiophile.co.jp/

ナナミ サウンドファクトリー(神奈川県大和市) 長谷川郁夫さん

photo_Nanami

「今日聴いたのはCD音源だったんですが、44.1kHz/16bitのデータを96kHz/24bitにアップサンプリングしていることもあって、とっても滑らかで良い音に感じました。試聴前は、もっとデジタル臭いソリッドな音かと思っていたんですが、聴いてみると、とくにデジタルデジタルしている感じもなく、自然に聴こえた感じが良かったです」

ナナミ サウンドファクトリー
〒242-0026 神奈川県大和市草柳3-8-2田辺工場1 TEL:046-261-7773
http://www.773sound.com/
photo ishida

文:石田 功

カーオーディオジャーナリスト

音響の勉強をしていた学生時代は、友人のインディーズバンドのレコーディングの手伝いなどをしていたが、その後、雑誌媒体主体の編集プロダクションに勤務。音楽好きとクルマ好きが高じて、音楽雑誌、自動車雑誌、カーオーディオメーカーのカタログ、マニュアル等の編集や製作に携わる。90年代初頭には、編集プロダクションを辞め、フリーランスライターに。以後、自動車雑誌、カーオーディオ専門誌にカーオーディオとカーナビを中心とした記事を書き続ける。現在、おもな執筆誌は、自動車雑誌が、CAR and DRIVERなど。カーオーディオ専門誌はオートサウンド、カーオーディオマガジンなど。Web媒体はWebCGなど。ミュージックペンクラブ会員
全国各地のカーオーディオプロショップ等で試聴イベントを随時開催しています。フルデジタルサウンドの世界をぜひお近くの会場で体感してください。
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