Japan[製品情報]

  1. Home
  2. スペシャルコンテンツ・ソーシャル
  3. Full Digital Sound ヘッドホン Special Contents
  4. インタビュー フジヤエービック 根本 圭氏

インタビュー フジヤエービック 根本 圭氏

根本 圭さんは、「ヘッドフォン祭」「ポタ研」を主催するオーディオ・ビジュアル専門店「フジヤエービック」にて、ヘッドホン・イヤホンを担当するスタッフだ。日頃から国内から海外まで数多のヘッドホンを聴き続けている根本さんに、今回、ZH700FFの音響調整を行っていただいた。ちなみに、今回のチューニングでは、ボーカルの表現に注力した過去のセッティングとは異なり、「EDMやテクノなどの打ち込み系サウンド」が心地よく聴けることを追求している。

nomura_01
── まず最初に、Clarion初のヘッドホン・ZH700FFを発売するという話を聞かれたとき、どのように思われましたか?

根本 圭
 カーナビやカーオーディオで知られるClarionが、ヘッドホンを出すということにまず驚きました。同時に、密閉された空間で音楽を楽しむというコンセプトは、カーオーディオとヘッドホンともに通じる部分があるので、なるほどとも思いました。また、ヘッドホンがデジタル入力であることにも強く興味を持ちましたね。ZH700FFは、その特徴を最大限に生かした非常に個性的なヘッドホンに仕上がっています。

── 初めてのヘッドホンとしては、なかなか大胆なアプローチですね。

根本
 どんなジャンルにも対応するオールマイティなヘッドホンもありますが、個人的には何か強いフックのあるヘッドホンの方に魅力を感じるんです。音はもちろんですが、デザインや機能についても個性的なものの方が魅力的ですし、使用していてそちらの方が愛着がわくのでは、と思うんです。そういった見方をすると、ZH700FFは惹かれる部分がとても多い製品だと思います。

── たしかに見た目の存在感も強い製品ですね。

根本
 サイドのライティングですとか、デザイン全般にインパクトがありますよね。デジタルで聴いてほしいと訴えかけているような、強い主張が感じられます。周りの人とは違ったものを所有したいなんて思われている方にはうってつけかもしれません。またヘッドバンドの部分やイヤーパッドなど、装着した際の圧迫感や痛みに繋がる要素が解消されていて、細かな気配りが感じられます。デザインだけでなく、つけ心地にもこだわっていますね。

── 音を聴かれてどのような印象をもちましたか?

根本 一音一音がはっきりと出ています。音の粒立ち具合もよくわかりますし、定位もつかみやすいです。デジタル入力が作用しているせいもあってか、明快な音の鳴りが感じられます。また、イヤーパッドも十分厚みがあって遮音性が高い。音作りに関して妥協していないことが、強く感じられます。

── デジタル入力はZH700FFの大きな特徴です。間にUSB DACなどを挟まなくても、USB端子などにケーブルを繋ぐだけで、パソコンで音楽を聴くことができるという利便性もあります。

根本 パソコンに直接繋いで聴くことができるのは、デジタル入力の大きな強みかと思います。例えばノートパソコンやタブレットとこのヘッドホンがあれば、どこでも気軽に高品質なサウンドを楽しむことができる。その場合ですと、音楽だけでなく映画や動画なども楽しめますよね。このような用途でもおおいに活躍してくれるヘッドホンだと思います。
nomura_02
── さて今回、チューニングの話をお聞きになられたとき、どのように思われましたか?

根本 はじめは女性ボーカルに特化しようと思っていましたが、それだと佐藤純之介さんや野村ケンジさんがやってくれるでしょうから、それならば、いっそ真逆の方向に振り切ってしまおうかと考えました。ですので、あえてボーカルは無視しました。普段、僕はEDMやテクノですとか打ち込み系の楽曲をよく聴いているので、そういったジャンルの音楽を聴くのに特化したヘッドホンにしようと思ったんです。

── 実際にチューニングを行ってみていかがでしたか?

根本
 パラメーターの設定を技術者の方と相談しながら調整を行ったのですが、想像していた以上に苦労しました。仕事柄、いろいろなメーカーさんのヘッドホンを聴いているので、音のイメージは頭の中にすぐ思い浮かぶのですが、それを具体的に音として表現するのはなかなか難しい。「低域をもうちょっと強めに、でもだぶつかないように」「もうちょっと浮遊感のある感じ」ですとか、自分のイメージとぴったり合うまで、細かく調整を重ねました。

── 具体的にはどのようなチューニングになったのでしょうか?

根本 低域がぐっと押し出してくる強いアタックがあるけれど、全体的にブーミーにはならない。なおかつキレのある音です。今回、5曲を聴き比べながら調整を進めたのですが、そのうちの1曲がブンブンサテライツの「Moment I Count」でした。今回の設定では、男性ボーカルが埋もれずにしっかりと聴こえるものの、声というよりも楽器のひとつとして全体に溶け込んでいるイメージに纏め上げています。もともとこの曲のボーカルは、人の声でありつつもちょっと無機質な感じで響いているので、そういった歌声、彼らのサウンドにうまくはまっているなと思います。ちなみに女性のボーカル曲を聴いてみたら、やはりボーカルがほとんど聴こえない感じで、そういう意味ではねらいが成功したのかなと(笑)。ですので、女性ボーカルはオススメしませんね。

── ほかにオススメの音楽やジャンルはありますか?

根本 ブンブンサテライツ以外に、今回のチューニングでこだわったのはゲーム・ミュージックです。最近のものではなく、PSGやFM音源などの、まだそれほどリッチではなかった頃の音源。そういったサウンドがお好きな方には、スゴくはまるセッティングになっていますので、ぜひ試していただきたいと思います。

(インタビュー:野村ケンジ、テキスト:水上渉)
2017年11月3日(金・祝)、4日(土)に中野サンプラザで開催される「秋のヘッドフォン祭2017」Clarionブースにて根本氏がスペシャルチューニングを施したZH700FFを公開予定です。
 
>イベント情報
nemoto_03
根本 圭

株式会社フジヤエービックのヘッドホン・イヤホン担当。
ヘッドホン・イヤホンには並々ならぬ愛情を持ち、国内製品だけでなく海外製品にも精通している。
 
fujiya_logo
  1. Home
  2. スペシャルコンテンツ・ソーシャル
  3. Full Digital Sound ヘッドホン Special Contents
  4. インタビュー フジヤエービック 根本 圭氏

ページトップへ戻る