中国国内で6月より車載用カメラのOEM供給を開始

クラリオン株式会社（社長：泉 龍彦）は、中国において、上海通用汽車有限公司（中国上海市、上海GM）に対し、後方確認カメラの納入を開始しました。製品は、クラリオンが本年5月より開始した中国生産によるもので、クラリオンが中国で車載用カメラを生産するのは今回が初めてです。

なお、実際の生産や商流についてはクラリオン現地法人であるDCOE（東莞歌楽東方電子有限公司）が行います。

拡大が続く中国の自動車市場の中でも、特に高価なオプションを積極的に受け入れる傾向が強いといわれる富裕層向けの高級車市場において、カメラやモニターなどの安全性向上を目的とした車載機器の需要が急増しています。

クラリオンでは、上海GM社に対しては、2003年に中型車のBuick Excelle（ビュイック エクセル）向けに車載用CDプレーヤーを納入したほか、2005年8月には中国市場向けミニバン車「ファーストランド」へ、DVD AVエンターテイメントシステムを納入するなど、中国市場への車載機器納入実績を積み重ねる一方で、2006年6月には中国の市販市場にも参入しました。

高級車の販売が好調な中国市場のニーズにより、このたび、中国における車載カメラの生産を開始しました。

なお、後方確認カメラは、クラリオンのDVDシステムと組み合わせた製品として納入するほか、カメラ単独でも納入します。クラリオンでは、上海GMに対し初年度14万台の納入を見込んでいます。

クラリオンは今回の納入を皮切りに、上海GMをはじめ中国のカーメーカーに対し後方確認カメラの提案展開を強化し、中国市場におけるシェア拡大を図り、“クルマなどの移動空間で音楽と情報のインターフェースとなること”を目指すブランドスローガン「Clarion H.M.I.(Human Mobile Music Media Interface)」のもと、グローバルブランド「Clarion」のさらなる浸透を狙います。

今回納入を開始する上海GM向け後方確認カメラの概要は以下の通りです。

＜製品特長＞

□高性能25万画素カラー1/4CCDを採用。

□水平画面角約130°/垂直角97.5°とワイドな視野角をカバー。

□高機能DSPとCCDの組合せにより夜間でも鮮明で光軸精度の優れた画像を提供します。