新グローバルブランド“Clarion”のスタートに際して

ク ラ リ オ ン 株 式 会 社
取締役社長 泉 龍彦

私達クラリオンは、来る2010年に創業70周年を迎えます。66年前の1940年12月に創業して以来、1951年には、乗用車用に日本初のカーラジオを開発し発売、1963年には、日本初のカーステレオを開発、翌年に販売を開始、その後に車載用パソコンAuto PCを導入など、当時からクルマと音と情報を結びつける先駆者としてやってきました。

現在の社名である「クラリオン株式会社」になったのは1970年です。この「クラリオン」という社名の由来は、14世紀の頃に現れた、高音域の音を出す長いラッパ(金管楽器)の“クラリオン(Clarion)”からきたものです。そんな社名の由来からも「クラリオンは音楽に関係性の深い企業」というイメージをもたれています。

クラリオンの歴史は、つねに先駆と革新の歴史でした。アナログオーディオからデジタルカーAV、カーナビゲーションへ、そしてテレマティクスへと。クラリオンは創業以来60余年にわたって、車載機器の領域にこだわり、つねに新しいフィールドを開拓し続けています。

今回、全世界で企業名である「Clarion」をグローバルブランドとして展開するのは、「車載空間を音と情報のある、安心と快適な空間」に進化させるのは私達クラリオンの使命であり、「世の中になくてはならない企業でありたい」という考えからです。2006年、新生クラリオンは「価値ある企業」として成長し、ブランド力をよりいっそう高めていきたいと考えます。そして私達クラリオンの強みをさらに磨き上げ、チャレンジスピリットを燃やし続けて行動したいと思います。

またグローバルブランド戦略のもと、2006年モデルからは、国内でも「グローバルクラリオン」ブランドの商品を発売します。現在の車載機器の世界市場はボーダレス化の一途をたどっています。その状況の中、グローバルベースでの対応を図っていく必要があると考え、この「グローバルクラリオン」という考え方のもと、日本を中心とした世界市場において、商品名を企業名と同一にすることによってクラリオンブランドの認知を効果的に高めるブランディング活動を展開していきます。

創業以来、クラリオンはつねに音と情報の楽しさを、クルマという移動空間で豊かに広げ、進化させてきました。そして、創業70周年を前にした今、私達は「21世紀のグローバル・オンリーワン・ブランド」をめざして、「クラリオンというブランドはどんな価値をお客さまにお届けできるのか」を原点から見つめ直し、この新しいスローガンとロゴマークを策定しました。

私達はこの「クラリオンHMI」の思想を、ものづくりに当然反映させていかなければならないと考えます。昨今のカーエレクトロニクスの発展は目覚しく、今後の各社開発競争も熾烈な状況は変わりなく厳しさを極めると考えています。そこで企画、開発に関する技術トレンド情報と市場実態を常に見つめながら、社内開発の製品仕様のひとつひとつに
「お客様のより使いやすい事は何か?」「安全性は本当に確かなのか?」「お客様の求める品質はどのようなものか?」
を真剣に考え織り込んでいきます。

今回の新ブランド展開が、私たちに流れる開発・設計者のクラリオンスピリットにさらに火をつけると考えます。私達は当社の強みを十分に生かし、他社より一歩先をいく先進性のある、独創的な商品の開発に勇往邁進していきます。

まさに今始まった、新しい“Clarion”にご期待ください。

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