2004年カーオーディオ・カーナビゲーション資料集発行

クラリオン株式会社(社長:泉 龍彦)では、この程「2004年(平成16年)カーオーディオ・カーナビゲーション資料集」をまとめました。
この資料集は、1982年(昭和57年)より、その年々のカーオーディオ製品に関する動向、特徴的な傾向をまとめ、毎年春に前年分を発行してきた「カーオーディオ資料集」に、一昨年からカーナビゲーションの動向を追加し、「カーオーディオ・カーナビゲーション資料集」として発行するものです。

2004年の特徴

カーオーディオの国内出荷台数は、カーナビとの一体化の進行や純正品の比率増加などから、752万台(前年比94.0%)と4年連続で減少

製品別では、カセット単体機が89万台(前年比80.2%)と大幅に減少しました。CDは全体(単体機、CD/MD複合機、CD/カセット複合機)でカーオーディオ全体の84.2%を占めているものの、出荷数としては、単体機(1枚差し、チェンジャー合計)が294万台(前年比98.0%)、CD/MD複合機も178万台(前年比101.7%)と前年比でほぼ横並びとなっています。 今後はカーオーディオとカーナビの一体化が進むことでのカーオーディオ単体機の減少と、市販品から純正品へのシフトがさらに加速することが考えられます。

カーナビゲーションの国内出荷台数は、前年比59万台増の351万台(前年比120.2%)と大幅増加。純正市場の大幅拡大や処理速度の速いHDDタイプの普及が牽引材料と考えられる

販売経路別では、純正市場が前年比62万台増の236万台(前年比135.6%)と大きく出荷台数を伸ばしました。これは各自動車会社がカーナビを車載情報通信の中核機器として新車装着推進を拡大したことに加え、ユーザー側の装着ニーズの高まりが要因と考えられます。
今後、処理速度の速いHDDタイプの伸びや、CCDカメラシステムとの接続といった安全志向の高まりなどから、カーナビの出荷数はますます増加するとともに、車の機能の一つとして確立したカーナビの純正比率が高まることが予測されます。

カーオーディオ(市販品)を購入する際の選択基準でもっとも多いのは「価格」

※当社ホームページアンケート、カーオーディオに関する調査より

年代別では、24才以下で「音質/画質」(29.0%)が、60才以上で「機能」(28.6%)が最も重視されている以外は、他の年代では「価格」と「機能」両方をほぼ同程度に重視しています。また、「ブランド」は年代が高くなればなるほど比率が減少し、60才以上では0%と極端な結果となりました。
今後追加したいオーディオ機能では、携帯オーディオとの接続が1位となり、「iPod」などの携帯オーディオの爆発的な普及の影響が大きいと思われます。

今後欲しいアイテムは「盗難防止機能」が1位。車の盗難などの急増が影響?「携帯オーディオとの接続」も3位と急増!

※当社ホームページアンケート、カーナビゲーションに関する調査より

カーナビを購入する際の選択基準では、1位に「価格」(22.1%)、2位「地図の見やすさ」(17.1%)となり、昨年2位の「優れた誘導機能」などは4.9%と大きく減少、総じて機能性に関する回答は減少しました。カーナビの機能の成熟により、差別化が難しくなっていることが背景にあると推測できます。
また、今後車に欲しいアイテムでは、普及の進む「ETC」(40.4%)をおさえ、「盗難防止機能」が43.9%で1位でした。その他、3位に人気の「携帯オーディオとの接続」(34.0%)が登場、消費動向を反映する結果となりました。

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