社長インタビュー

風土、人材育成、そして社員に求めることとは?

社員1人ひとりがプロフェッショナル

日々変化する経営環境の中で、今後数年を睨んで、クラリオンでは独自の組織、人材に対する取り組みを行ってきている。経験の浅い若手に対する支援や相談を先輩が行う、メンター制を日本ではじめて取り入れ、新入社員や若手社員の自立(自律)を促進している他、「OJC(On the Job Coaching)」の考え方に基づくコーチング、カウセリングに行動特性分析を加えたマネジメント手法を実施しており、その独自性は他に類を見ないものだ。

「変革期、そして飛躍期へと向かいシフトしていくタイミングに必要なのは、オール・フォー・ワン、ワン・フォー・オールの精神をもって自ら行動し、挑戦する、自主自立(自律)を実践できる人材です。クラリオンでは、以前から自主自立(自律)型人材の育成に注力してきましたが、そのせいか、社内には『お互いがプロどうし』という意識が、若手ベテランの区別なく醸成されてきています。私も社内風土が硬直してしまわないよう、率先して誰とでも同じ目線で話すようにしてきました。

取締役社長 泉 龍彦

その甲斐あってか、部門や年次の壁なく、談論風発といった雰囲気が根付いてきましたね」 誰もが気軽に相談しあい、アイデアを交換できる風土というのは、決して一朝一夕では根付かない。これには、99年より導入されたメンター制(新入社員の自立を支援するフォローアップ体制)の他に、01年度より自然発生的に始まったオフサイトミーティング(仕事を離れ、部門の壁を越えて自主的に意見を交換しあうミーティング)等により、社員同士が部門や年齢を超え、結びつきを深めていることが一役かっていると言って良いだろう。

だが、いくら制度を整えても、その運用を間違えてしまうと制度は機能しなくなり、かえって弊害を生んでしまう。「事業部制にしても、フラットな組織にしても一長一短があるので、制度を決め、『ハイおしまい』ではダメ。結局、うまく回らない。我々は、あくまで事業を中心に据えていますから、どうすれば事業の進展にもっとも効果があるか、経営陣やスタッフ部門以外のメンバーも常に考えています。

もちろん、まだまだ試行錯誤の途中ですが、なんとかオリジナルな手法になりつつあるところです」 国内外の営業を中心にキャリアを積み、コミュニケーションの大切さを、身をもって知る泉のもとで、クラリオンの組織は着実にバージョンアップし続けているのだ。

自立した社員こそがクラリオンをつくる

さて、泉は自主自立(自律)型人材について次のように語る。 「若手や中堅の社員とよく話すのですが、ある社員と話をしたとき、『どうだ?』と声をかけると『いや、忙しいです、今日も残業です』なんて言う。『体調は大丈夫なのか?』ときくと、『少し、調子悪くて・・・』と返ってくる。そんなとき、私は社長の立場を離れて、本気で怒るんですよ。『君が身体を壊したら、家族も会社の仲間も友達も、誰もハッピーにならないだろう。

ウチの社員は、みんながそれぞれに重要な役割を果たしているんだから、誰かが欠けても事業に影響があるんだ。自分で毎日の仕事にキリをつけることで、リフレッシュもできるし、結果的に効率も良くなるんだよ』ってね(笑)。仕事や会社に“使われてしまう”のではなくて、仕事をチャンスと捉え、会社を『能力発揮の場』として利用するぐらいじゃないと、本当の意味で自主自立(自律)型の人材になんてなれません。

自分で自分のことを大切にしない人は仕事もできない。自分の責任で自分を伸ばそうとする人は、決して無理や無茶はしないものです」社内の若手社員から「社長のメルマガを出して欲しい」と慕われる泉は、実際、どの部署にどのような社員がいて、どのようなナレッジがあるかを実によく把握している。それは、人材や技術、ノウハウなど、社内のいたるところに散在する「財」を活かすのがトップだ、という信念に基づく。したがって、人材の育成には人一倍、気を遣う。「会社にも、やはり実力、能力があるんですね。人材を採用しよう、新しく社員を入れる、これはどこの会社でもできます。

しかし、入れた人をきちんと育てられるかどうかは、会社のキャパシティ、能力の問題。人を採っても育てられなければ、いくら優秀でも無駄なコストになってしまうし、満足できない人材は流出してしまうでしょう。100人を採用して半分を流出させるよりも、50人を採用して、本人にも会社にも良いようにバランスをとって、確実に育てる。これがクラリオンの人材に対する基本的な考え方です。そして、それができるだけの環境が整った。まさに、これからが面白い会社ですよ、クラリオンは」

車室空間での夢の実現を目指すチャレンジャー求む

追い風に吹かれているとはいえ、ビジネス環境の厳しさは依然として変わらない。変化の早い環境と厳しい競争のもとで、さらなる高い付加価値を生み出していくには、社員が一丸となって、変化を恐れずに戦わなければならない。そのとき、もっとも重要となるのは、メンバーそれぞれの主体性であり、コミュニケーション力であり、企画力である。

そのことをトップから現場までがキッチリと共有し、実行しているクラリオンは、まさに少数精鋭と呼ぶに相応しい企業だ。近い将来、社会の中核をなすであろう事業フィールドにあって、仲間達とともになりながら、自己の能力を発揮し、伸長させていく。

自分を成長させるとともに、車室空間という限られた空間の中で、なにか大きな夢を実現していくことができる。クラリオンで働くということはそういうことではないだろうか?

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