グローバルな視点、社会・環境との調和、未来のために企業として何ができるか。
日立との経営統合による効果や将来的な事業展望は?
クルマを中心とした市場分野は、今後の高齢化による社会環境の変化や情報通信技術の進化等の技術革新の流れの中で、「安心・安全」「環境・効率」「快適・利便性」へと社会的なニーズが大きくシフトしつつあります。世の中が自動車関連企業に求める期待度も高く幅広くなっており、事業における利益追求はもちろんのこと、グローバル社会の一員として環境保全活動への取り組みやコンプライアンス遵守などの総合的でバランスのとれた企業活動が求められています。
このようなことを背景に、クラリオンは、2006年12月に株式会社日立製作所と経営統合しました。経営統合によって、クラリオングループは、統一した事業戦略のもと、各社の強みを活かしてシナジー効果を発揮することで、より広範でトータルな視点での事業展開が可能になりました。特に、クラリオンが車載機器分野で培ってきた実績は自動車関連市場へのアドバンテージとして、日立グループのなかでも大きな期待が寄せられています。将来的には、これまで当社の企業規模では成しえなかった事業を、日立グループという大きな企業体の中で実現していきたいと考えています。
|
|
クラリオンが取り組んでいくべき「モノづくり」とは何ですか?
クルマを中心とした市場分野は、テレマティクスや音楽などのコンテンツ配信、ETCや道路交通情報通信システムなどのように、劇的に進化しています。このような市場においてお客様に支持され、そして愛される製品を提供するには、お客様が必要とするものをいち早く察知してスピーディに市場へ届けられるかにかかっています。そこには品質はもちろん価格的な魅力、そして、クラリオン製品を使うことに優越感を感じてもらえるソフト的な付加価値も重要です。
また、企業側からお客様へ共感を得られる製品を提案していくことにも取り組んでいくことも必要です。クラリオンは今まで以上にお客様から期待される製品を創造するため、「Clarion H.M.I.」の名のもとに積極的に新商品の提案を行っています。クラリオンは「クルマなどの移動空間において、人と音楽を、人と情報を結びつけるインターフェースとなる」を合言葉に、お客様のニーズと共感を呼び起こすような製品とサービスを提供していきます。
これからクラリオンが行うべきCSRとは何ですか?
企業は社会に対して責任を負っているという考え方、つまりCSRの概念はもはや企業として当然取り組んでいくべきものとして浸透しつつあります。しかし、この常識とも言えるべきことが、利益優先・効率主義の企業活動の中で後回しにされ、昨今、企業の不祥事が新聞紙上をにぎわせています。人や環境に影響を及ぼすようでは、品質の向上などあり得ません。社員一人ひとりが人としての「常識」を絶えず頭において行動することが、真の品質向上につながるのだと考えます。
クラリオンでは、品質管理をはじめ、環境保全やコンプライアンス等、すべてのCSRの基本として「コンプライアンス行動指針」を定めています。世界各国にある拠点についても本社のコンプライアンス指針をベースに展開し、職場スタッフ同士がお互い尊重しあい思いやりを持って仕事をすることで、確かな成果を上げています。そして、この社員の意識レベルの高さと企業としての透明性が、クラリオンの製品を通して、お取引先、そしてお客様への信頼につながっています。これからもCSRを意識して企業文化を育み、グローバル企業として社会的責任をしっかりと果たしていきたいと思います。
若い世代へ、ご自身の体験を基にメッセージをお願いします。
全世界的な産業に携わっている場合、世界を眺めることができるグローバルな視点を持ってほしいと思います。私の場合は、学生時代に経験したアメリカ留学の経験が社会に出てから大きな自信になりました。英語が話せるようになった、コミュニケーション能力が身についたという、ビジネススキルとしての意味もありますが、何よりアメリカで一生懸命に勉強してきたという思いが、心の柱になった気がします。そういう場を与えてくれたのがアメリカ留学でした。
貴重な経験の場という意味では、海外駐在にも同じようなことが言えます。まず言葉や習慣の違いがあり、国内とは違って人員の数も限られていますから、スタッフが互いに助け合わなければ困難を乗り越えられません。このような環境は人間を大きく成長させますし、個人の能力も飛躍的に高まります。ですから、これからの若い人たちには積極的に世界へ飛び立って行ってほしいし、そこで得た経験を海外なり国内なり、幅広い分野で活かしてほしいと思います。
ページの先頭に戻る